便座裏の黄ばみを落とす手順と流れをプロが解説
ご自宅の便座裏は黄ばんでしまっていませんか?
最近では、洋式の便座で用を足す際、尿の飛び散り防止の観点から、男性でも座って行うのが一般的になりつつあります。
そのため、普段便座を上げる機会がなく、久々にトイレのお掃除をしようとして便座を上げてみたら、黄ばみで驚いた経験はありませんか?
しかも便座裏の黄ばみって、拭き取るだけじゃ落とし切るのは難しい。
今回は、そんなトイレの便座裏の黄ばみが発生する仕組みから、実際にどのようなお掃除方法で落としていくかを解説します。
効果的に便座裏の黄ばみを落とす方法や、便座裏の黄ばみの発生を防ぐ方法、お掃除する時に注意することまで合わせて解説していくので、トイレの便座裏の黄ばみとおさらばしたいと思っている人は、是非最後まで読んでいってください。
便座の裏に黄ばみが発生する原因
そもそも、なぜ便座裏に黄ばみ発生してしまうのか。
それを理解しているのとしていないのでは、お掃除する手順も違ってしまいますし、理解すれば、今後発生しないように対策することもできます。
なのでまずは初めに、便座裏の黄ばみはなぜ発生するのか。
その原因とメカニズムをお話しします。
・黄ばみの原因①尿石
トイレの便座裏の黄ばみの正体は、「尿石」です。尿石は尿に含まれるカルシウムの成分が結晶化したもので、アルカリ性の性質を持っています。
用を足す際に飛び跳ねてしまい、便座裏に付着して乾燥することで、尿に含まれるカルシウムが結晶化し、黄ばみの汚れになってしまうのです。
トイレを掃除するか判断する際、便器の中に目が行きがちで、便器内が汚れていなければ大丈夫と思ってしまい、便座裏の黄ばみを見落としてしまい、気づいた時には頑固な黄ばみ汚れになってしまっています。
また、尿石が便座裏に付着していると、トイレ全体にアンモニア臭が漂うことにもつながるので、黄ばみが固着する前にお掃除することが重要です。
・黄ばみの原因②皮脂汚れ
便座裏ではなく、便座の表側にも黄ばみが発生することがあります。
便座に座ったときに、肌が触れていない部分の黄ばみは先ほどお伝えした尿石が原因の黄ばみですが、肌が触れている部分に関しては、皮脂汚れによる黄ばみの可能性が高いです。
皮脂汚れは、長年の積み重ねで黄ばんでしまうもので、酸性の性質を持っているので、尿石とは違う性質なので注意が必要です。
・黄ばみの原因③水垢
トイレの便器やタンクに付着している、白っぽくくすんだ汚れは水垢によるものです。
水垢は、水道水に含まれる炭酸カルシウムが固まることにより発生します。
常に水が溜まっているトイレのタンク内などに発生しやすいですが、炭酸カルシウムはアルカリ性になっているので、便器裏の黄ばみと同じ方法で落とすことが可能です。
・黄ばみの原因④カビ
トイレの便器内に黒ずみなどの汚れが発生したりしますが、それはカビによるもので、便器以外にも、トイレ内の床や壁、タンクにも発生したりします。
トイレ内は水気だけでなく、埃や細菌が多く、カビが繁殖しやすい環境になっています。
カビに関しては、塩素系漂白剤で落とすことができますが、トイレ掃除をする際、酸性洗剤を使うことも多いので、洗剤同士が混ざらないように注意しましょう。
トイレの便座の裏の黄ばみの落とし方
便座裏の黄ばみ汚れは先ほどお伝えした通り、アルカリ性の汚れとなっているので、酸性の性質と中和させることで綺麗に落とすことができます。
また、便座に付着した皮脂汚れやその他の箇所の汚れの落とし方も詳しく解説していきます。
・クエン酸を使う
便座裏に付着している黄ばみは、酸性洗剤で中和しながら落としていくのですが、便座はプラスチック製になっているので、強い酸性洗剤のサンポールなどでは、便座そのものにダメージを与えてしまうので注意が必要です。
なので、便座などのプラスチック部分に関しては、クエン酸スプレーを作って、それを吹きかけてからふきんで拭き取っていくと良いです。
クエン酸スプレーは、水200mlにクエン酸を小さじ1混ぜるだけで作ることができ、トイレ以外の場所でのお掃除でも活躍するので、お家に常備しておくことをオススメします。
ガンコな便座裏の黄ばみに関しては、拭き取るだけじゃ落とし切るのは難しいので、黄ばみにクエン酸を吹きかけた後、液ダレしないようにキッチンペーパーなどをかぶせて、30分ほど放置してから拭き取ると綺麗に落とすことができます。
・重曹を使う
便座の座る部分の黄ばみがクエン酸で落ちなかった場合、その黄ばみは酸性の性質を持つ皮脂汚れなので、重曹を使って落としていきましょう。
まずは、重曹とぬるま湯を3:1の割合で混ぜて重曹ペーストを作ってください。
重曹は水に溶けにくい性質を持っているので、常温の水ではなく、ぬるま湯を使うところがポイントです。
重曹ペーストが出来上がったら、汚れている部分に塗り付け、キッチンペーパーで覆い、30分ほど放置した後、スポンジでこすり洗いすると綺麗に落とすことができます。
・便器内は酸性洗剤で中和する
便器内の黄ばみ汚れに関しては、サンポールなどの強力な酸性洗剤を使うことで、綺麗にすることができます。
手順としては、まず、止水栓を閉め、水を流しタンクの中を空にします。
次に給灯ポンプで便器内の水を全て抜き取り、便器のフチの裏からサンポールを撒いていきましょう。
水を抜く理由としては、洗剤は水で薄まってしまうので、便器の内部まで尿石で汚れていた場合は、手間がかかりますが、ここまでやる必要があります。
洗剤をかけ、15分ほど放置をしたら、便器ブラシでこすり洗いをしていき、便器裏の細かいところは、使い古しの歯ブラシなどを使うと綺麗にすることができます。
磨き終わったら、止水栓を開栓し、水を流したら完了です。
・削り取る
洗剤やブラシでも落としきれないガンコな尿石は、耐水ペーパーや、マイナスドライバーなどの道具を使って、直接削り取る方法もあります。
ただし、トイレは陶器で出来ているため、傷をつけないように注意を払いながら削り落とすようにしてください。
・便座のゴムをきれいにする
便座裏と便器本体とのクッション剤の役割を持っている便座のクッションゴムですが、ここも黄ばみや、カビによる黒ずみが発生しやすい場所となっています。
便座のクッションゴムは、マイナスドライバーを使えば簡単に外せるので、取り外して、塩素系漂白剤でつけ置きするだけで綺麗にすることができます。
便座裏の黄ばみをお掃除する際の注意点
今回便座裏の黄ばみを綺麗にする方法をお伝えしてきましたが、便座によっては、今回お伝えしたお掃除方法をやってはいけないパターンがあります。
間違った方法でやってしまうと、綺麗にならないどころか、便座の破損や、場合によっては自身の健康被害につながる可能性もあるので注意してください。
・酸性洗剤が使えない場合がある
トイレが防汚加工されているなど、特殊なコーティングが施されている場合は、酸性の洗剤やクエン酸も使ってはいけない場合があります。
そういったトイレに関しては、基本的に取り扱い説明書に記載があるので、洗剤を使う前に一度目を通すようにしましょう。
・強い酸性、アルカリ性洗剤は便座を傷める
便器は陶器で出来ているので、強い洗剤を使っても、メーカーが禁止していない限り、基本的に問題はないのですが、便座はプラスチック製なので、強い酸性、アルカリ性の洗剤は使用してはいけません。
もし使ってしまうと、便座本体にダメージを与えてしまい、破損や劣化、変色を起こしてしまう場合もあります。
なので洗剤を使う際は弱酸性のクエン酸を使うか、それでも落ち切らない場合は、アルカリ性ではありますが、重曹ペーストを使うと、研磨力があるので、ガンコな黄ばみでも落とせる場合があるので、そちらを試すようにしましょう。
・洗剤同士が混ざらないようにする
アルカリ性の洗剤と酸性の洗剤を混ぜてしまうと、化学反応で有毒なガスが発生する場合があります。
なので、別の性質の洗剤を使う場合は、片方を使った後に十分に水で洗い流し、10分ほど時間を置いてからもう片方の洗剤を使用するようにしましょう。
・便座のゴムを外す場合は気を付ける
便座のゴムを外す際、マイナスドライバーを使って外すと先ほどお伝えしましたが、クッションゴムが古く劣化している場合など、簡単に外れない場合があります。
そのときに無理に外そうとすると、便座を傷づけたり、クッションゴムが破損してしまう場合もあるので、慎重に外すようにしましょう。
便座裏の黄ばみを予防するには
これまで紹介した方法を実践すれば便座裏の黄ばみは解消できますが、正直のところ、定期的に実践するのは面倒ですよね?
なので、そもそも便座裏の黄ばみが発生しなくなる方法も今回詳しく解説します。
・こまめに掃除
お家のお掃除全般に言えることですが、一番はこまめに掃除することです。
便座裏の黄ばみが固着する前に、定期的にトイレ用のドライシートで便座全体を拭きあげるだけで、便座裏の嫌な黄ばみは防ぐことができます。
・流す時は蓋を閉める
トイレを流す際、蓋を閉めるだけで、菌やウイルスが撒き散らされるのを防ぐことができます。
トイレは勢いよく流れるので、目に見えない粒子となって空気中に霧散し、汚れだけでなく、衛生的にもよくないので、蓋を閉めて流す習慣を身につけましょう。
・流水用の洗剤を使う
昨今では、便器内にスタンプするようにできるタイプや、タンク上に置くだけで、汚れを防げる洗剤が数多く存在します。
それを使うだけで、便器内の汚れは防ぐことができるのでオススメです。
・家事代行を使う
お仕事や子育てで忙しく、そういったトイレのお掃除や便器裏の黄ばみの予防が行えない場合は、家事代行サービスを利用するのがおすすめです。
家事代行サービスを利用すれば、
・掃除・料理・洗濯
などをプロのスタッフが抜かりなく行ってくれますので、綺麗な家を保ちやすくなります。
近年は日本でもドラマなどの影響により家事代行の認知度が高まり、多くの方がご利用しているサービスです。
とはいえ、家事代行サービスには様々な種類がありますので、
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と悩んでしまっている方もたくさんいるでしょう。
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初回は割引価格でご利用いただけますので、少しでも興味がある方は是非一度試してみてください。
まとめ*
いかがでしたでしょうか?
今回お伝えした方法は、汚れの原因を理解して、汚れの性質に合わせて洗剤を使い分ける(クエン酸・重曹)ということでした。
とはいえ、お掃除の方法を知っていても、今までやってこなかった事をいきなり日常に落とし込むことは時間も取らないと行けないし難しいこともあるかと思います。
どうしても家事ができない場合、お掃除に手が回らないけど自宅は綺麗にしていたい、と言う方はぜひ家事代行の利用もご検討してみてください。
もちろんお時間が取れる方は今回ご紹介した方法を試してみていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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