洗濯槽のカビ汚れはキッチンハイターで落とせるのか
洗濯槽は基本的には洗濯槽クリーナーで内部のカビや汚れをお掃除するのが一般的ですが、塩素系漂白剤で、カビやヌメりに高い洗浄力を誇るキッチンハイターで代用でき、高い効果が期待できます。
今回は、カビやヌメりがこびりついた洗濯槽を、キッチンハイターでごっそり洗浄する方法を詳しく解説していきます。
キッチンハイターの特徴
まずは、キッチンハイターの特徴について解説します。
洗剤の特徴を理解し、適切に使用することで、大きな効果を得られるだけでなく、リスクも回避できるので、しっかりと自分の中に落とし込みましょう。
・塩素系漂白剤
キッチンハイターは、塩素系漂白剤で、主成分は次亜塩素酸ナトリウムとなっており、主な特徴として、
・強力な殺菌、洗浄力
・目に見えない黒カビや汚れも徹底的に分解し除去してくれる
・短い時間のつけ置きで効果が期待できる
・プールの消毒の匂いに近い、ツンとした刺激臭がする
・皮膚に直接触れると、肌荒れを起こす場合がある
塩素系漂白剤は高い除菌、洗浄力を持っているため、目に見えないカビや汚れにまで効果を発揮できますが、強力がゆえに人体に対しても刺激が強いので取り扱いには注意が必要です。
●酸素系漂白剤
洗濯槽の洗浄には塩素系漂白剤とは別に、酸素系漂白剤も存在します。
酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウムで、主な特徴として、
・強い発泡力があり、黒カビや汚れを浮かせて落とす
・塩素系漂白剤よりは洗浄力が劣る
・長時間つけ置きすることで、カビや汚れを根こそぎ落とす
・浮き出た汚れを途中で取り除く作業が必要
(途中でフタの開閉ができないドラム式では使用できない)
・塩素系と違い、刺激臭はなく、衣服や人体にも影響はない
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤と比べると、殺菌力や洗浄力は劣るものの、強い発泡力でカビや汚れを根こそぎ剥がして落とすことができます。
また、酸素系漂白剤は人体に影響が出ない、安全性の高い成分でできています。
・つけ置きにはキッチンハイター
洗濯槽内部をつけ置きする際には、液体タイプのキッチンハイターを使いましょう。
濃度は10ℓに対し、キッチンハイター50mlの割合で希釈すると、洗濯槽へのダメージも少なく、効果的に汚れやカビを落とすことができます。
また、洗濯槽以外にも、水筒や哺乳瓶のつけ置きで、殺菌、消毒も行うことができまし、漂白にも効果的なので、衛生的に使用することができます。
・手軽に使えるキッチン泡ハイター
キッチン泡ハイターは、なんといってもその手軽さです。
洗濯機なら蓋や、部品に発生している黒カビや汚れに吹きかけて、10分ほど放置し拭き取るだけでキレイにすることができます。
また、その他の場所では、キッチンの三角コーナーや排水溝のヌメり取り、プラスチック製のまな板にはスプレーするだけで99.9%の除菌効果があるので、ご自宅に常備することをオススメします。
キッチンハイターでの掃除手順
では実際にキッチンハイターを使い、どういった手順で洗濯槽のお掃除を行なっていくかお話しします。
手順や要領を誤ってしまうと、効果が期待できないだけでなく、つけ置きに要した時間も無駄になってしまいますので、しっかりと手順を落とし込むようにしましょう。
・パーツ部分
まずは、洗濯槽内部のパーツを分解していきます。
取り外せるパーツは洗濯機の機種にもよりますが、オーソドックスな箇所で言うと、洗剤を入れるケース部分、ごみ取りのネット、フィルター類などがあります。
それらを取り外し洗面所でキッチン泡ハイターで10分ほどつけ置きし、細かい部分は使い古した歯ブラシを使いながら、水で洗い流していきましょう。
・フタの裏やその周辺
パーツ部分をキレイにしたら、次に洗濯機の蓋や外側、排水溝周りをお掃除します。
基本的には濡れた雑巾で拭き上げていくのですが、汚れや黒カビが目立つ場合は、雑巾にキッチン泡ハイターを染み込ませ、気になる部分を拭き上げていくとキレイになりますし、除菌効果も見込めるので、洗濯機全体をそのようにして拭き上げていくのをオススメします。
また、洗剤の入れる部分は、洗剤カスなどが溜まっている場合があるので、そこに関しては一度、お湯を流して、こびりついている洗剤を溶かしながら洗い流していきましょう。
・槽洗浄
では本命の洗濯槽のお掃除に入っていきます。
洗濯機の機種によっては槽洗浄コースがあり、それがある場合はキッチンハイターを洗濯機内に入れてボタンを押すだけで完了なので簡単なのですが、槽洗浄コースがない場合の方法を今回ステップに分けて解説していきます。
①ぬるま湯を洗濯機内に溜める
縦型の洗濯機の場合は、最高水位まで、ドラム式のような横型の場合はバケツ1杯程度の水を入れる。
②液体タイプのキッチンハイターを入れる
水10ℓに対し、50mlのキッチンハイターを入れます。
③「洗いコース」で5分ほど回す
洗濯槽内全体にキッチンハイターを浸透させるために5分ほど回してください。
④そのまま放置してつけ置きする
汚れの状態によりますが、基本的には3~4時間、汚れがひどい場合は一晩つけ置きしましょう。
⑤浮いてきた汚れを取り除く
つけ置き中に浮き上がってきた汚れは、ネットなどですくいとりましょう。
ただし、ドラム式に関しては、水が残っている状態で蓋を開けることができないので、無理に開けたりしないようにしましょう。
⑥標準モードで洗濯機を回す
つけ置きが完了したら、標準コースで、洗い・すすぎ・脱水を行なってください。
脱水まで完了してもまだ洗濯槽内に汚れが残っていたら、もう一度標準コースで回してください。
ここまで行えば洗濯槽内の洗浄は完了です。
キッチンハイターを使うときの注意点
洗濯槽の洗浄でキッチンハイターを使用する際に注意すべき点がいくつかあります。
もし誤った使い方をしてしまうと、キッチンハイターで洗濯槽がキレイになるどころか、健康被害を起こしてしまったり、重大な事故につながる可能性もあるので、安全に洗濯槽をお掃除するためにも、以下の点を注意するようにしましょう。
・酸素系と混ぜてはいけない
洗濯槽を洗浄する洗剤には、酸素系漂白剤がありますが、塩素系と酸素系を混ぜて使用すると人体に有害なガスが発生するので注意が必要です。
最悪の場合、命の危険にもつながるので、絶対に混ぜて使用しないようにしましょう。
・塩素系が使えるか確認する
洗濯機の機種によっては、塩素系漂白剤が使えないタイプも存在します。
使えないタイプにキッチンハイターを使用してしまうと、洗濯槽そのものを痛めてしまい、故障の原因になってしまいます。
なので、洗濯槽をキッチンハイターで洗浄する際は、必ず取り扱い説明書を確認して、塩素系漂白剤が使用可能かチェックしましょう。
・換気をする
塩素系漂白剤は揮発性が高く、ツンとした独特の刺激臭がします。
長時間その匂いを嗅ぎ続けてしまうと、人によっては、頭が痛くなったり、吐き気を引き起こすので、キッチンハイターを使用する際は、必ず換気をするようにしましょう。
・ゴム手袋をつける
塩素系漂白剤のキッチンハイターを直接手で触ると、ヌルヌルした経験がありませんか?
これは皮膚の表面が溶けてしまうことによる現象で、キッチンハイターはそれほどに強力な洗剤です。
なので、つけ置きの希釈したキッチンハイターを触る時でも、必ずゴム手袋を着用して作業を行うようにしましょう。
洗濯槽を清潔に保つポイント
せっかくここまで手間をかけてキレイにした洗濯槽を、できれば長く清潔に保ちたいですよね?
ちょっとした工夫をするだけで、洗濯槽内のカビや汚れって予防できるので、これからお伝えすることを日常的に行なっていきましょう。
・洗濯槽内を乾燥させる
湿気を好むカビを防ぐには、常に乾燥した状態を維持できるかどうかが重要になってきます。
洗濯機の蓋を常に開けておくだけで、洗濯槽内に湿気がこもりにくい環境になり、逆に密閉状態が続くとカビの発生しやすい環境になるので、洗濯機の蓋は常時開けておくようにしましょう。
・こまめに掃除する
洗濯槽を清潔に保つには、一番は定期的にお掃除を行うことです。
そうすることによって、カビや汚れがひどくなる前に落とし切ることができるので、2~3ヶ月に1回はお掃除するように心がけてください。
・プロに依頼する
洗濯槽の洗浄を清掃業者(プロ)に依頼すると、洗濯槽を分解し、洗濯機から取り出してから高圧洗浄を行うので、完璧にキレイにしたいのであれば1年に1度くらいのペースでプロにお願いするのもオススメです。
・家事代行を使う
洗濯槽のお掃除は家事代行でお受けすることは不可の会社がほとんどですが、お風呂場や洗面所といった水回りなどのお掃除は家事代行でお受けすることができます。
お仕事や子育てで忙しく、お家の定期的なお掃除を行えない場合は、家事代行サービスを利用するのがおすすめです。
家事代行サービスを利用すれば、
・掃除・料理・洗濯
などをプロのスタッフが抜かりなく行ってくれますので、綺麗な家を保ちやすくなります。
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まとめ*
今回お伝えした方法は、一般的な洗濯槽クリーナーよりも洗浄力の高いキッチンハイターを使って、洗濯槽をお掃除する方法でした。
結論、キッチンハイターでも汚れを落とすことはできる。
ただし注意点もありますので特別な理由がない限りは洗濯槽クリーナーを使うのがやはり安全です。
注意点でも記載しているように洗濯機のタイプによってはNGにしている機種があったりと洗濯槽クリーナーと違い、洗濯槽の洗浄目的の洗剤ではありません。
使う際には注意して使用してくださいね。
どうしても自分では手が回らないという際は、プロの力を頼るのも一つです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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